小説 フェアリー隊 1 4月20日 ノースポイント ─円卓─ 「───君はその不明機が味方とは考えなかったのかね?」 始まってもう2時間と言うところだろうか? いい加減、飽きてくる。 「味方なら射ってこないはずでは?」 「模擬演習かも知れん」 「お言葉を返すようですが 当日、そのような予定は伺っておりません。」 「極秘演習なのでは?」 「実射を許可した訓練は正式な手続きを踏み、事前通告が必要のはずです。」 「………………………」 これは精神テストかなにかなのか? 「君たちが撃墜したと言う機体…破片が無いのだよ」 「…はい?」 「それに未帰還機の報告はどこの国にもない。」 「ヴァンシーのIFFはアンノウンでした。」 「ふむ…」 「もう良いだろう?」 「大統領!し、しかし!」 「不明機は我々で調べよう。 彼らにはやってもらわねばならないことがある」 「…………………」 『閉廷!─コン─』 大きな音と共に明かりがつく 「よく耐えたな」 「いえいえ」 終わってすぐ、大統領が歩み寄ってきた 「話は変わるんだが、君に今から出ていただきたい式典があるだ」 「はぁ…」 「来たまえ」 分けも分からずとりあえず着いていく [次へ#] [戻る] |