小説 フェアリー隊 8 二人で紅茶を飲みながら会話をする… この会話にどれ程の意味があるのだろう? しかし、この時積み込んだ愛車─シルビアS15ヴァリエッタ スペシャルエディション─が事の重大な時、活躍することになろうとは… はてさて、なぜこのホテルに宿泊出来ているのかだが… 昔、俺達がスフィアにいた頃、とある友人の中に世界をまたにかける大企業『ナイト・チェリー・ブロッサム』の社長令嬢がいた。 まぁクラスメイトだったためか、はたまたその社長令嬢と親しい間柄にある(ように見える)、“彼”の存在がそうしたのか、俺達とも仲良くなった。 そして各都市に展開するホテルに投資しているため、その社長令嬢と友好関係にあった俺たちにまで優遇してくれる。 実に現実味の無い話 しかし現実… 「なんだかなぁ…」 思わず声に出してしまった 「何がです?」 横でお茶を飲んでいた雪がそう尋ねてくる。 「いや、ここに泊まれている理由だよ」 「そうですね…舞ちゃん、元気でしょうか?」 「まぁ彼奴が居るから、嫌でも元気だろう」 「まぁ、そうですね…」 「さて、明日は何やら重大な事があるらしいな」 「はい。なんでも軍部をテレビ中継なさるとか…」 「そんな中、俺たちは査問委員会だもんなぁ〜」 「まぁ、我慢しましょう。 仕方がないんですから」 [*前へ] [戻る] |