小説 フェアリー隊 7 ノースポイント ─メイナードホテル─ 俺が今いるこの“メイナードホテル”は首都でも有数の5つ星ホテルだ まぁなぜこんなホテルに宿泊出来るのかは後に話すとして… 「ただいま…由貴、暖かいお茶頼む〜」 「お帰りなさい。何か情報つかめました?」 簡易台所の方から声がする 「う〜ん曖昧ながら的確な情報なら」 「どっちなんですか? はい どうぞ、あと一分です」 目の前に暖かそうに湯気を立てている紅茶のティーポットが出された 「ありがと」 フタを開けて香りをかいでみる 「〜今日はアプリコットか」 「はい。気分的に」 「いいねぇ〜 さっきの続きだが…軍の上層部にスパイがいるっていったら驚くか?」 「いいえ…でも本当なんですか?」 「まだ確信は無いが、恐らく間違いないだろう」 「…厄介ですね」 「昔から厄介事は耐えないよ」 「そうですね…」 カップに紅茶を注ぐ… 「っあ、そうそう 俺の愛車、運んどいてくれた?」 「はい。ワイバーンに積み込んどきました けれど、必要ですか?あんな車」 「いいの。役にたたなくても」 「うふふ…相変わらずですね」 [*前へ][次へ#] [戻る] |