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小説 フェアリー隊

話し合いもそこそこにして解散、明日に備えて休んでもらうことにした

っと言っても俺にはまだやることがあるわけでして…
俺の同期、伊波を呼んで軽く話をすることにした

 優友の部屋

「…まさかスワロウがここで現れるとはな…」

俺は思っていたことを口にしながら
簡易台所で紅茶を作る

「姫様はなんでここに来たんだ?」

伊波も思っていたことを口にしている

無論、姫様は麻衣の事だ
 4年前とある事件が起こった…
その事件によりそれよりも前に起こった物事…
麻衣が姫であることすら覚えていなかった

「俺に聞くなよ…実の兄妹ですらない事ぐらい知ってるだろ?」
「…わかってるさ…記憶が戻ったとかは?」
「あり得ないだろ…それなら実名を使ってくるだろうし」
「それはあんたを困らせないための作戦かもよ?」
「考えすぎだって」

紅茶を出す

「どっちにしろスワロウは討たなきゃならん
国際指名手配のテロリスト集団に変わりはないからな」
「…やっぱり恨んでるのか?」
「…恨んでないと言えば嘘になる。
だけど怒りで剣を取ったんじゃ負ける。
そのくらい分かってるさ」
「ならいいんだけど…」

そう…その4年前の事件で俺は“彼女”を失った…
「俺のことは気にするな…
今は2つの敵と戦ってるんだから」
「……そうだな」
「さて、お前も休め
明日は久しぶりの輸送作業だぜ」
「そうだな。それじゃあお言葉に甘えてお先に失礼するわ」
「あぁ、そうしろ」
「じゃあな。仕事もほどほどにしとけよ」
「はいはい…」

ガチャ…バタン…

「さて……ブリッジの様子でも見てくるか……」



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