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小説 フェアリー隊


「…そろそろ領海が終わる。
戻っていいぞ。」

『…本当に大丈夫ですよね?』

今まで黙っていた江口が口を開いた。

重盛は、麻衣そして一ノ瀬を見回して言う。

「大丈夫だ。必ず戻ってくるよ。」

そう言うと、江口は「はい」っと答えた。

「シルフ隊全機へ告ぐ。進路を045へ取りダリス島航空基地へ迎え。」

『了解。』

シルフ各機が旋回して行くのを見送る。

「行きましたね…」

「あぁ。
オートパイロットモード。」

スイッチを操作し、オートパイロットにする。
レーダーをロングレンジに。
まだシルフ各機が写っているが、しばらくすれば消えるだろう。

「…さて、伊波のデータに目を通すかな」

そう言うと、重盛は席を立ち艦長席に座る。

「ふぅ…」

「そう言えば…また三人ですね。」

「ん?あぁ、そう言えばそうだな…」

「…ごめんなさい
わがまま言って…」

謝ったのは麻衣だ。
それに対して由貴はこう言った。

「っあ、そう言う意味じゃないんだけど…
そうだ、お茶を淹れてくるわね。」

席を立つ由貴。

「…本当はブリッジは飲食禁止なんだが…」

苦笑いする重盛に見送られてブリッジを出ていった。




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あきゅろす。
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