小説 フェアリー隊
2
大空《ソラ》に上がったワイバーンはシルフ隊と合流した。
ちなみにシルフ隊の機体は各機、江口 F-15E改、堀田 F-22改、片霧 ラファール改 となっている。
「どうだ?戻ってきた愛機は?」
『問題ないですよ〜』
『なんか…むしろ操縦しやすくなってるような…』
「そりゃ、君達一人一人に合わせたチューニングが施されてるからな。」
練習用に使っていたF/A-18Eの飛行データを元に各機、チューニングされている。
『へぇ〜ありがとうございます!』
「簡単に壊すなよ」
『わかってますって!』
ピピ、ピピ
短く警報音がなる。
レーダーはミドルのみにしてるから簡単には鳴らないはずなんだが…
そんな事を思いながら、報告を聞く。
「方位275から接近する機影あり。
識別信号は……友軍、アヴェンジャー隊の1番、2番機です!」
ピピピ
こちらは通信。
『忘れ物だぞ。』
「データ転送を確認」
「受け取ってくれ。」
「了解。受信を始めます。」
送られてきたデータに目を通す。
伊波達で考えた必要そうな兵器、装備が書かれてあった。
「了解。
出来る限りやって来るよ。」
『頼んだよ。』
そう言うと伊波と陵は左右に旋回し、来た方角へ戻っていった。
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