小説 フェアリー隊 16 訪れた格納庫。 そこにあった機体はワイバーン]Vだった。 「コイツがどうかしたのか?」 「尾翼に書かれてあるのは、エンブレム。そう思ってるよな?」 「あぁ。妖精が2つの星をバックに飛んでる…あれ?」 「なにか気が付いたか?」 フレイはフェアリーのエンブレムと見比べて考える… 「何か違う…何かが違うのは確かなんだ。」 ワイバーンの尾翼を眺め、やっと理解する。 「背景の星が少ない!」 「ん〜まぁ当たりかな。 妖精の抱えてるもの、それがスフィアなんだ。」 「あぁ、なるほど」 「これは本来、極秘任務にを請け負う俺達フェアリー隊のエスコート任務の際付けていたエンブレムなんだ。」 「でも今は使われていないだろ?」 「元々所属していた基地指令と、国王は知ってるよ。 あの人達がつけたらしいから。」 「そうなのか…」 「これが理解されれば通してもらえるはずだ。」 「はずって…」 「仕方ないだろ?確実な手段なんて無いんだから。」 「まぁ、そうだな。 お前が落とされるわけ無いし、必ず戻ってこいよ!」 「当たり前だ。まだ決着ついてないからな」 二人は笑い合いながら格納庫を後にした。 [*前へ] [戻る] |