小説 フェアリー隊 8 重盛 優友 視点 「さて、敵の目的が私だとしても、だ」 室内が静まる 「目的は変わらない。」 そうだろ? と、フレイがこちらを見る。 「その通りだ。しかし、フェアリーの旗艦である、ワイバーンが破損してしまった。」 「その損害は…まぁ、言うまでもなく作戦遂行不能だ。 詳しい損害は手元の資料内にある。」 「あの…修理をすれば飛行に支障はないと書かれてありますが…」 一人が手をあげながら言った。 「飛行には、な 戦闘はできない。よって、俺は本国に戻りこいつを治してこようと思う。」 「えぇ!?」 「隊長、それはいくらなんでも無理が…」 「まぁ、まぁ落ち着けって」 騒ぎ始める隊員を静め、話始めた。 「我がフェアリー隊は平和維持が目的としている。」 それは皆が承知の事実だ。 望んで来たもの、命令で来たものにしろ、どの様な部隊であるかは知っているはずだ。 「そして本隊は現在、2つの脅威が迫っている。 1つはスワロウ。以前より追い続けていたはずが、今や向こうからこちらを狙ってきている。 そして、もう1つが謎の非行物体。 なんの前触れもなく襲ってきた彼らは何が目的で何をしようとしているかもわからない。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |