小説 フェアリー隊 6 フレイ・ジャックハート 視点 相変わらず、面白いことを言う。 敵の弱点が有人機だなんて… 他のメンバーは気付いていないようだが、単純明快な答えだ。 「あの…それはどう言うことですか?」 やっとの思いで発言したのは片霧だった。 「それは…」 「それは、俺達人間に共通することだよ。」 ノンが説明しようとしたところに割り込んでしまった。 ノンさんを見ると手を出して「どうぞ」と言ってきた。 「いいか?俺達は人間だ。 人間には限界がある。 パイロットにとっての限界とは?」 「判断力?」 パイロットの一人が答える 「その元になるのは?」 この問いには別のパイロットが答えた。 「体力!」 「その通り。」 とノン。 「体力は消耗する。即ち連続した攻撃や長期戦に持ち込めば…」 ここまで言ってノンさんの方を向くと頷いた。 「勝機が見える! しかし、最近やつらの目的が変わりつつある。 これについてはアヴェンジャーから」 伊波が立ち、壇上に向かう。 「まずはこの無線記録から」 そう言って聞こえてきたのは、いつかの戦闘の無線記録だった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |