小説 フェアリー隊 5 ダリス島航空基地 ブリーフィングルーム 室内のスクリーンにはフェアリーのエンブレムが映し出されている。 部屋に居るものは配布された冊子に目を通しながら、説明を待っていた。 「遅れてすまない!」 慌ただしく入ってきたのは重盛だった。 後ろには一ノ瀬が付いている。 中央の壇上に着き、話始めた 「みんなおはよう。 まず、先日の戦闘から話そう。 スクリーンを見てくれ!」 写し出されたのはあの新型機だった。 「敵は国際テロ組織…元言いスワロウ隊と見て間違いないだろう。 今回は新型を出してきた。 この機体は多弾頭ミサイルを搭載し、バワー、機動力共に驚異的な数値を叩き出した。」 その機体は記憶深く刻み込まれた、あの機体だった。 重盛の機体を大破寸前まで追いやったあの機体… 「弱点らしい弱点も見当たらない。唯一有るのは…」 少しの間 あんな機体に弱点などあるのだろうか… 「有人機であることだ。」 室内がざわめく (有人機であることが弱点…?) その言葉が意味するのは自分達、戦闘機乗りも同じ弱点があると言われているのと同じだ。 っと、フレイだけは笑っていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |