小説 フェアリー隊 19 その光の矢は、圧倒的な力を奮った。 次々と敵機を落としていく… 「あれ…は……?」 『TLS…戦略レーザーユニット スフィアの極秘兵器だそうよ』 「…っふ、あんな物が相手じゃ勝ち目なんてないな」 っとそんな会話をしていたら、その光の矢の発生源から無線が入った。 『レーダーに敵性反応なし。 一部は撤退に成功した模様です。』 その報告を聞き、一瞬 噂の新型機を思い浮かべたが、まさかなっと流した。 『S-1よりW01へ 各機、回収後ダリスへ向かうぞ』 『了解!』 その命令を聞き、レーダー上では次々に母艦へ向かう機体が映し出されている。 『それからクロノス隊、ダリスまでの警護を頼む』 「クロノス1 キャバリア、了解だ。」 無線はそれで途切た。 辺りを見渡すと、既にダリスへと機首を向けたノンの機体を見つけた。 片翼が吹き飛び、あちらこちらから黒煙をあげるノンの愛機は痛々しい。 「さすがイーグルだな…」 気付けばそんな声が漏れていた。 『そうね。それに彼の技量でなければ、今ごろ負けていたわ』 「そんな凄いヤツだったのか?」 『えぇ…恐らく、ダリスに着いたら分析結果を元に報告があると思うわ』 ノンをあそこまでした機体… 一体どんなヤツなんだ…? [*前へ] [戻る] |