小説 フェアリー隊 9 4月29日 ダリスに着いたクロノス隊。 積み降ろし作業もそこそこにフレイは基地司令に会いにきていた。 ―コンコン 廊下に響く音は無情感を味わせた。 「失礼します。」 中に入ると相も変わらず、と言った感じだった。 「お久しぶりです。ハーベット・F・ハーロン大佐」「やぁ、久しいね。フレイ君」 久しいのもそのはず。 一年前の始まりがこの基地であり、その功績で彼は基地司令になったのだから。 「アリシアとはどうなってるんだい?」 「変なことを聞かないで下さいよ、大佐」 一年前…この場所でクーデターが発生。 しかし、それは基地内だけで終わってしまった。 フレイとノンこと重盛達の活躍により… その時の重盛には殆んどといっていいほど権限や権力はなかった。 それを補ってくれたのが彼―ハーベット大佐とシュトリバーツ当時 少将だ。 「疲れただろ?まぁ、我が家と思ってゆっくりした前。」 「っは!そうしたいのは山々なのですが 先日、こちらに向かっている途中で襲撃されたのです。」 「リヴァイアサンが?!」 「はい。艦載機で出撃し迎撃に成功したのですが、どうもこちらの動きを伺っている様な素振りだったのです。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |