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小説 フェアリー隊


「っち…しつこい!」

突出し過ぎたフレイの後ろには2機の不明機が付いていた。

(援護…は難しいか…)

なおとや三上もそれぞれを相手している。

4機に対して3機
状況は依然として不利

「っ!またミサイル!!」

いつの間にか一機が速度を落とし、後方に下がり、こちらの様子を伺っていたらしい。

一番、体制の崩れた、回避行動を取りにくい姿勢を狙われた。

っが、これでやられるほどフレイは弱くない。

パワーを最小限に落とし、機体を降下させる。
機体が水平になるのを待ってスロットルを押し込む。

落下速にエンジンパワーで速度が増していく。

そして…一面の海!

フレイはタイミング良くスティックを引く。
機体は滑るように、水面スレスレを飛ぶ。
それは正に水面を滑る様…

『回避成功!流石、隊長!』
『しゃべる暇があるのか?』

っと、どうやらなおともミサイルに追い回されているようだ。

『1機撃墜!』

っと、三上も一機やったようだ

『くっそぉ!俺だって!』

この中で、まだ撃墜出来ていないなおとは相変わらず、減らず口の様だ。

「ジェッツ、こちらの援護を」
『無論』

三上の機体がこちらに向かってくる。

すかさず、高度を上げる。



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