小説 フェアリー隊 1 4月27日 マラーナ海峡 洋上 フレイ・ジャックハート視点 「ふぅ…」 フレイはリヴァイアサンの自室のベッドで静かに溜め息をついた (ノン…いや重盛と再会して早数日………) 「また…ダリスとはな……」 俺の部隊“クロノス隊”の派遣先であるダリス島は俺がよく知る場所であった。 「あれから2年、か…」 二年前の悲劇… 無人機の暴走…… テロリストの襲来……… 様々なことが起こったその中心地 それがダリス航空基地 「また、ここを訪れるとはな…」 苦笑いをしてベッドから身体を起こす。 っと、ぞの時… ピーピーピー(警報音) 「敵襲?!」 『方位360より所属不明機接近! パイロットは搭乗機にて待機してください。 繰り返します………』 「なんだってこんなときに!」 フレイは椅子に掛けてあった上着を羽織り、廊下を駆けていった… [次へ#] [戻る] |