小説 フェアリー隊
31
重盛 優友 視点
『隊長!』
『隊長…ノンさん!』
偵機から無線が入る…
警報音が鳴り響く機内…
機体制御はなんとか生きていた
「大丈夫だ」
『隊長…』
俺は無線を無視し、後ろを見た
「由貴!?」
「はい…大丈夫です」
顔を伏せながら返事をする
「本当に大丈夫か?」
「はい…ちょっと酔ってしまって…」
「………………」
由貴はそんなに身体が強いわけではない
本来、地上勤務
それをあの事件以来、無理を言ってはフライトオフィサーをやっている
『ダリスより援軍、到着!』
「やっとか…」
『クロノス1 キャバリアよりスコールへ…』
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