小説 フェアリー隊
26
目の前からは右翼の付け根から黒煙をあげるワイバーンが…
(…よし!やるか!)
気合いを入れて、ワイバーンの後方からアプローチに入る…
尾翼が欠けてるだけに、コントロールが難しい…
左翼に近付く…目の前には防護ネットが張られていた。
『そのまま突っ込め!』
言われた通り、すぅーと着艦口に滑り込む
後ろが入りきった瞬間、シャッターが閉じられ、バランスを崩し、機体は着艦口に叩き付けられた
幸い下にも張っていたネットのお陰で爆発とかはしなかった。
『ナイスコントロール!
そのまま動くなよ』
パネルが動き出し、格納庫画に入る。
(ふぅ…)
なんとか助かった…
『片霧少尉!ブリッジに来てくれ!大至急だ!』
「り、了解!」
パネルが停止すると同時に機体から飛び降りる。
整備班と衛生兵が駆け付けるが、怪我が無いことを確認するとすぐに道を開けてくれた。
(ブリッジに呼び出しってなんだろう?)
謎に思いながら、艦内を駆けていった。
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