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小説 フェアリー隊
25

片霧 晃助 視点

「なんとか…持ってくれよ……」

俺は機体に話しかけながら、なんとか操縦している。

『W01よりS-4
左旋回してください。』
「了解。」

ワイバーンを左側に見ながらすれ違う…

っと、その時!

『本艦にミサイル接近!!』

レーダーを見ると、ロングレンジレーダーに三機…いや四機
こちらの射程外から撃ってきた。

『迎撃!急げ!』
『ダメです!隊長にファイヤーコントロールをいじるなと言われたの忘れたのですか!?』
『っち…』

目の前で自分の母艦が殺られようとしてる…
俺はそれを目の当たりにしながら、成す術がない…

(力が無いのがこんに悔しいだなんて……)

っと、その時
ワイバーンの右翼の砲門が動き出す。
まるでミサイルを撃ち落とすかの様に…

次の瞬間、空に一筋の光が走った

『み…ミサイル迎撃に成功…』
『いや…まだ一発残ってる!』

(間に合わない…か)

ミサイルはワイバーン目掛けて飛んでくる…

…ッドーン!

無線からは悲鳴が聞こえてくる

「大丈夫か!?」
『…あ…あぁ』
「損害状況は?!」
『Aデッキに被弾。
ダメだ…完全にイカれてる』「Bデッキなら大丈夫なんだな?」
『あぁ』
「S-4緊急着艦する!」

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