小説 フェアリー隊
15
ワイバーン
格納庫
「聞こえるか?アリシア」
『はい』
無線を使って発進準備をしているアリシアに話しかける
「今の状況、どう思う?」
『どう?って?』
「不利じゃないかって事だ」
『切り札を切った方が負けと言いますからね…』
「アリシアちゃん不吉な事言わないで!」
会話を聞いていた由貴がアリシアを叱る
『っあ、すいません』
「まぁまぁ…」
しかし実際問題、切り札を切らねばならなくなると言うことは一か八かの博打に出てるに近い…
『聞こえますか?S-1、S-5』
「あぁ」
「聞こえてるわ」
『発進位置まで移動します。
キャノピーを閉じてください』
「了解。」
床が動く…
1つは右へ もう1つは左へ
『ハッチ解放』
ハッチが開く
目の前には大きなトンネル
その先は綺麗な青空が広がっていた
『カタパルト正常…S-1、S-5
発進、どうぞ!』
ライトが青に変わる
「了解。S-1 スコール機 出る!」
そして一言…
「由貴、行くぞ!」
スロットルをMAXに入れる
愛機であるイーグル改がワイバーンを飛び抜ける…
そう戦いはこれからなのだ
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!