小説 フェアリー隊 9 周回軌道上 ワイバーン]V ─ブリッジ─ 「聞こえるか?S-3、S-4?」 『はい!』 『聞こえてます。』 「まもなくDF1がこちらの空域に入ってくる。 確認が出来次第、エスコートに当たってくれ」 『了解。』 息の合った返事がヘッドフォン内に響いた 「両機、発進位置でスタンバイ」 「カタパルト正常、圧力上昇」 「…70、80、90」 「システムオールグリーン」 「艦載機、発進!」 「了解、S-3及びS-4発進どうぞ!」 『了解。S-3発艦する』 『こちらS-4、了解。』 ブリッジの左右から両機が飛び出していく 「大分、慣れたみたいですね」 横についていた由貴がそう告げた 「あぁ…そうだな」 「レーダーに機影を確認!方位270 距離400km」 「たぶんDF1だろう。早急に確認してくれ」 「了解。」 (少し、予定より早いな…) 「確認取れました。DF1です。」 「S-3、S-4に位置を───」 「強力なECMを確認!」 「っく…ECCM作動!味方機に電子支援を!」 (敵襲?こんな空域で?) 「レーダークリア。敵機、方位090 距離370km」 「機影は…3 高速で本艦に接近中」 「対空防衛体制!江口!」 ブリッジ内でモニターを眺めていた江口を呼ぶ 「君がDFのエスコートを」 「わかりました」 「S-3、S-4を前方の敵機に」 「了解。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |