supernova
人の為
母が迎えに来てくれて、この日は家に帰った。
荷物を取りに行ったときの教室が、今でも頭から離れない。
その日の夜、彼女に電話をした。
「具合大丈夫か?
…オレさ、停学になっちった」
このときは、『待ってるよ』って笑いながら答えてくれた。
次の日、昨日とは違う内容のメールが来た。
『前から吸うなって言ってたよね?私の前じゃ吸わないとかそーゆー問題じゃないんだよ?!』
謝ることしか出来なかった
『もう分かんない…別れて下さい』
これが答え。オレが出したかった、答え
大切な「人」の「為」に、自分を「偽」った。
「これで話すこともない…これで良かったんだ…」
自分に、嘘をついた
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