MACROSS-A.D.2048- 1ページ 『6月20日 今日から俺は、惑星ローグにある統合軍の掃き溜めと呼ばれるブラックバルチャー隊の取材に行く事になった。 統合軍の掃き溜めって呼ばれてるくらいだから、ヘンなパイロットとか恐い人とかが多いんだろうなぁ・・・』 若い青年は机上のパソコンで日記を綴ってる。 「ヒロキ、そろそろ行くぞ!」 「わかった、今行く」 男に呼ばれて、ヒロキはパソコンの電源を落として準備をする。 神崎ヒロキ。 銀河系最大の発行部数を持つGNN(Galaxy News Network)の記者である。 今日も相棒のレニスと共に特ダネをスクープに向かう。 「ヒロキ、システムオールグリーンだ」 「よし、発進する」 ヒロキは発進用カタパルトからGNNバルキリーを発進させる。 GNNバルキリーは民間用に払い下げをした統合軍の訓練機VT-1を改造・改修した機体である。 フォールドブースターが使用出来るようにアビオニクスを改良し、機体上部に小型プロペラントタンクを設置し、更にその上部と機体底面に往復用フォールドブースターを取り付けると言う大胆な増設をしている。 GNN各支社には発進用カタパルトデッキが多数設置され、大気圏外担当記者達は、そこから大気圏ブースター装備のGNNバルキリーで大気圏外へ発進する。 [次へ#] [戻る] |