MACROSS-A.D.2048- 9ページ 「う、うわ。こ、怖ぇ・・・」 マリアとネルの殺気立った目つきにタクヤの身体は震え上がる。 「タクヤ」 タクヤの後ろの席から、エスターが小声で手招きをしてタクヤを呼ぶ。 エスターに気付いたタクヤは、二人から逃げるようにエスターの方へ向かう。 「なんだよ、あの二人」 「僕もわからないよ。朝からあんな感じだよ」 エスターはウインナーを口へ運びながら話す。 「なあ、エスター」 「何?」 「理由を聞いてきてよ」 「えぇぇ・・・イヤだよ。今、あの二人に関わると酷い目に遭うし・・・」 食事を口に運びつつ、エスターは陰からマリアとネルの様子を覗く。 マリアとネルは、お互いにいがみ合ったまま食事を口へと運んでいる。 その様子を他のメンバーも恐る恐る見ている感じだった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |