MACROSS-A.D.2048-
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「なあ・・・」
レニスが重い口を開く。
「ん?」
「そこまでされて、何故、お前さんは統合軍にいるんだ?」
「・・・俺もお前と同じ目的かも知れん」
レニスの問い掛けにドルチェフの表情は険しくなる。
「俺達の部隊は統合軍配属とは言え、世間じゃ掃き溜めと呼ばれる部隊だ。そんな掃き溜め部隊にいるメンバーの殆どは、ガルスによって左遷させられたのさ」
ドルチェフは窓から宇宙を見つめながら黙々と話す。
「ちなみにジェニオスシティの生存者が俺の隊にいる」
「それは知らなかったな。誰なんだ?」
ジェニオスシティの生存者にレニスは興味を持つ。
「ラナ・ルピナス。あの事件の唯一の生存者だ。報道記者のお前さんも知っているだろう」
「ああ、名前は知っている。一時期、唯一の生存者だと世間で色々と言われていたからな。しばらくして名前を聞かなくなったと思ったら、お前さんの隊にいるとはねぇ・・・」
意外な繋がりを知り、レニスははにかんだ表情を見せる。
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