MACROSS-A.D.2048-
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「入ってくれ」
ドルチェフの案内で二人は部屋に入る。
「そうだ、遅れて申し訳ない。隊長さん、これがウチからの委任状です」
レニスはポケットから委任状を取り出してドルチェフに渡す。
「確かに」
内容を確認したドルチェフは委任状をそのまま机に置く。
「では、2日間ですが色々と取材や撮影をさせて頂きます」
「わかった。とりあえず撮影に関してだが、基本的にどこを撮影して貰っても構わん。ただ、ウチの部隊には女性もいるから盗撮や盗聴は止めてくれ」
「わ、わかってますよ」
盗撮と盗聴の言葉にヒロキは動揺する。
以前、ヒロキは統合軍の女性士官と幹部がホテルで密会している所をスクープして高視聴率を叩き出したが、後に統合軍とテレビ局からクレームを受けて、泣く泣く始末書を書かされた挙句、辺境惑星のレポーターへと左遷されていた。
だからこそ、今回のスクープでヒロキは再びテレビレポーターへ復帰しようと意気込んでいた。
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