MACROSS-A.D.2048- 16ページ 「俺がこのまま黙っている訳がない事くらい、わかるだろう?」 いきり立つフォルトを見て、ドルチェフは少し口元を緩ませる。 「じゃあ・・・」 「だが、今は我慢して機会を待つんだ。いいな?」 「了解」 ドルチェフの言葉にフォルトは納得したのか、さっきまでいきり立っていた表情が静まる。 「話が逸れたな。とりあえず任務の事だが、お前が手に入れたライフルによる長距離攻撃が一番有効だと思うが・・・どうだ?フォルト。せっかく手に入れたライフルの威力を試すんだ。悪くない任務だろ?」 ドルチェフはフォルトをチラっと見る。 「悪くないですね、隊長。その任務、引き受けましょう」 フォルトは得意気に右親指を突き立てる。 「統合軍本部の情報によると、明日の9時にはポイントイプシロンを通過するらしいから、そこで迎撃する。あそこはステーションも殆ど無いから撃破しても影響は無いだろうからな」 ドルチェフの端末ディスプレイに新統合軍本部から送られてきた輸送船の航路と座標が表示される。 [*前へ][次へ#] [戻る] |