MACROSS-A.D.2048-
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「どした?エスター」
割り当てられた部屋で膝を抱えてうずくまるエスターを見て、タクヤは声を掛ける。
「タクヤは・・・怖くないの?」
初めて赴く戦場にエスターの声は少し震えていた。
「何が?」
「だって、これから僕達は戦うんだよ。シミュレーションじゃなくて、実戦で・・・もしかしたら死ぬかもしれないのに。本当にタクヤは怖くないの?」
「は?なに言ってるんだよ。このタクヤ様に怖いものなんて、あるわけねーよ!大丈夫大丈夫、いざとなったら俺が助けてやるから、な」
タクヤは得意気に豪語しながら、エスターの右肩をポンと叩く。
(タクヤは気楽で良いなぁ・・・)
エスターは内心、能天気に考えるタクヤを呆れつつも逆に羨ましくも思っていた。
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