MACROSS-A.D.2048- 3ページ 「まあ、見てみろ」 男は見ていた書類を女性に渡す。 「・・・確かに隊長の言うとおり、士官学校も偏った人材をよこしてきましたね」 男から受け取った書類を一通り見て、女性は険しい表情をして溜め息を吐く。 「まあ、来たら来たで、たっぷりとかわいがってやるさ」 男は不敵な笑みを浮かべる。 「初めての士官学校からの配属ですからね。来て早々、逃げ出したりしなければ良いですけど・・・」 男につられて女性も少しだけ笑みを浮かべる。 「そうだな」 男は航空機の飛行音に気付き、ブラインドの隙間から空を見上げる。 紫色に濁った空を見上げると、ちょうど偵察から戻ってきたバルキリーが滑走路へと向かっていく姿が見えた。 「少しは楽しませてくれよ、新人さん」 男はそう呟きニヤつく。 [*前へ] [戻る] |