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そっちとあっちの恋愛事情
Turn.雨宮様
「…帰ろ」

こんな道端で甘い雰囲気を放っている二人に多少引いてはしまったが喧嘩してるよりはいいだろうと思いその場を去ろうと歩きはじめようとすると

「ツナー!」

「山本…?」

声がした方へ振り向いたら山本が走って来た
そしてツナの所まで来ると
「あまりにもツナ来るの遅いから迎えに来た」

と笑顔で言った
もう帰る所だったのに、と思ったが内心心配してくれたのは嬉しいと感じた

「それにしても…あいつら何やってんだ?」

そう言う山本の視線の先は骸と雲雀
そりゃあ今の二人を見たら誰だってそう思うだろう
事情を知っているツナは苦笑いするしかなかった

「えっと、喧嘩して仲直りしたらあんな感じに…」

「なんだそれ」

ツナの説明がアバウトすぎたのがツボに入ったのか山本は声を出してははっと笑った

「こっちは少し巻き込まれて大変だったんだから!」

もしあそこで喧嘩が落ち着かなかったら…そう思うだけでも頭が痛くなってくる
「でももう仲直りしたんだからいいじゃん」

「まぁ、ね」

それにしてもあの二人は場所と言うものを考えなさすぎだ
道端で喧嘩するわ仲直りしたと思ったら甘いオーラを放つし

「なんか…ほんと場所を考えて欲しいなとか」

「だったら皆ツナの家に行ったらよくね?」

(本気ですか山本!?)

「ちょ、何言ってんの山本!?雲雀さん群れるの嫌な人だから本気で無理だって!」

(それに骸とか一応戦った人じゃないか)

そんなツナの必死の抵抗も叶わず山本はあの二人に呼び掛けていた

「なーなー、今からツナの家行かね?」


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