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そっちとあっちの恋愛事情
Turn.雨宮様
その頃ツナ達はあのまましばらく走り疲れきっていたためツナの家で山本も休憩をしていた

「はぁ…骸がいることに凄い驚いたよ」

「あんまりこの辺であったこと無いもんなー」


(え、そっち?)

そう思いながらもはは…と苦笑いを浮かべた

「それにしても何もわざわざ走って逃げて来なくても良かったんじゃないのか?」

「だって骸と雲雀さんだよ!?面倒なことに巻き込まれたら嫌じゃんか…」

今までの事を思い出し頭を抱えて机の上にうなだれる
「よしよし」

そんなツナを見てツナの柔らかい髪を撫で笑った

「ツナ、とりあえず宿題しようぜ?先に片付けた方が楽だろ」

山本はカバンからプリントを取り出し白い紙をツナの目の前に差し出しながら言う
それにツナも同意しカバンの中に手を入れた

「あれ…」

しかしいくら探しても見つからず首を傾げて考えた

(もしかして…)

思い切り走ったときにどこかに落としてしまったかもしれない
そう思い席を立った

「ごめん!落としてきたっぽいから探してくる!山本は先にやってて?」

「俺も一緒に行こうか?」

「大丈夫!」

階段を慌てて駆け降り靴をはき一度通った道を小走りで走った

しばらく走っていると道の隅っこのほうで少し汚れた白い紙が目にうつり慌てて拾いあげるとそれは探していたプリントだった

「よかった…ここにあったんだ」

安心してそれをポケットの中に入れるとどこからか声がして声がする方に視線を向けるとなんだか険悪な雰囲気の雲雀と骸がいた

(あの二人まだここにいたのかよ!?)

しかしなんだか見ていると様子がおかしい
耳を済まして聞いてみると喧嘩をしているみたいだ

「止めた方がいいのかな…でもまた巻き込まれんのも…」

少しの間考えこんでいたが喧嘩が止む気配がまったく無いので仕方なく止めに入ろうと決意し二人の間に立った

「こ、こんな道端で喧嘩しないでください!」

「何君、僕の邪魔するの?」
「そうゆう訳じゃないですけどここ道端ですし…」

(雲雀さんめっちゃ怒ってるよ!骸何かしたのかよ…)

内心凄く焦りながらもとりあえずこの場を納めようとした

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