暗殺教室 SS 「この土地は、純血の妖が好む匂いがしますね」 「にゅやッ!あ、あやかし・・べ、別に怖くなんてあ、ありませんよ」 「はい、承知しております。ですので」 「私はこの3年E組のシークレットサービスになるつもりです」 この日、御狐神先生の秘密を僕らは共有した。 シークレットサービスとは、本来、御狐神先生のような"先祖返り"の人を守る人のこと、らしいのだが。 僕らの教室のある、この土地は妖を引きつける何かがあるらしく、夜になればなるほど、妖が活発化するらしい。 そこで、シークレットサービスが本職の御狐神先生は、僕らを守るためにその役を買って出てくださったのだ。 「改めまして、よろしくお願い致します」 深々とお辞儀をする先生に僕らは笑顔で拍手を送った。 「紫苑先生が私の触手を引きちぎることが出来たのも、そういうわけだったんですね」 笑顔で(いつもそうだが)御狐神先生に近づいた殺せんせーと、 「いえ、私、タコが生理的に無理なんです」 笑顔で(いつもそうだが)バッサリとディスって離れていく御狐神先生のやりとりが面白かった。 「っていうか、殺せんせー!いつの間に御狐神先生のこと名前で呼んでんの〜!」 「あたしらも呼びたいんだけど」 「名前で呼んでくださるなんて・・皆様なんてお優しいのでしょう・・!」 「じゃあ、紫苑先生ね!!」 「ちょっと!!私はビッチなのに、なんで御狐神は名前なのよ!!」 「日頃の行いじゃね?」 (鳥間先生が授業をしろ!と怒鳴り込んでくるまであと10秒) [*前へ][次へ#] |