暗殺教室
神社
「夏目さん?どうしたんだ??」
「い、磯貝くんッ!この近くに神社、ないッ?」
息を切らしながら言う私に、少し驚いた様子だったが、あの森を突っ切ったところにあると教えてくれた。
今、昼休み。
校庭にはクラスメイト達がいて、暗殺バドミントンをしている。
【待ァ〜てェ〜!!レイコッ!!!】
バドミントン中申し訳ないが、思いっきり中央突破させてもらう。
不信感。
みんなの顔から読み取れた。
聞こえないだろうが、ごめんね、と呟く。
けれど、しょうがないじゃないか、あの3つ目の妖にはもうウンザリなのだ。
授業中にちょっかいはかけてくるし、体育の時間には追いかけてくる。
最近は家までついてくるようになって・・
とりあえず、神社に逃げ込まなければ。
これ以上、周りの人に迷惑をかけるわけにはいかないのだから。
「もうッ!追いかけて、来ないでッ!!」
こんな手を使いたくはないが、石を手にとって思い切り妖へ投げつけた。
痛い、痛いと、と妖が足を止めたのを感じた。
しめたと思って、見えてきた神社へと走る。
妖はまだ追いかけてくるようだった。
呼吸が乱れる。
もう、足がふらふらだ。
けれど、なんとか妖に捕まる前に神社に足を踏み入れたようだ。
憎々しげに私を見つめながら、去って行く妖にアンドする。
「・・もう昼休み、終わっちゃったな・・・」
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