暗殺教室
意外性
「夏目さん、そろそろ起きてくださいよぅ!じゃないと先生、しょげてしまいますぅ!!」
ぶりっ子気味に話しながら、寝ていた夏目さんを起こしに行く殺せんせー。
「ほらほら、起きてください」
触手が夏目さんに触れる・・その瞬間に夏目さんは「うわぁ!!」と驚きながら、殺せんせーを"殴りつけた"。
「にゅやッ!!い、いきなり何するんですかぁ夏目さんんん!!」
「気分が悪いので帰ります」
文句を言おうとした殺せんせーを押しのけて、夏目さんはカバンも持たずに走って行った。
「本当に変わってるんだね、夏目さん」
「悪い子じゃないんだけどね・・」
昼休みの話題はだいたいが夏目さんの事だった。
「おい、本人がいないところでそういうこと言うなよ」
「そうよ、夏目さんも私たちと同じ3年E組なんだから」
そういう学級委員二人も、なかなかクラスに馴染まない夏目さんを心配しているようだった。
「夏目さんか・・」
「カルマ君も夏目さんに興味があるの?」
下校途中にカルマ君がそう呟いたので、意外だと思って聞いてみる。
「いや?でもなんか、あそこまでぶっ飛んでるとね。・・隣の席だから、よく夏目さんの人間観察するんだけど・・まるで"何かが見えてる"みたいで面白いよ」
少し寂しげにゆらいだカルマ君の瞳がやけに印象的だった。
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