暗殺教室
夏目紫苑
「夏目紫苑です。よろしくお願いします」
暗殺教室が始まって1ヶ月。
カルマ君も教室に慣れて来た頃。
彼女はやってきた。
「ねえ、渚。夏目さんって、どんな子なの?」
窓の外をじっと見ていたかと思うと、急に焦った様子で教室を出て行ってしまった夏目さんを見て、茅野は僕にそう尋ねた。
「・・どんな子、か・・」
夏目さんは、入学当初からある意味有名だった。
物静かで成績優秀な夏目さんだったが、何もないところで転んだり、誰もいない空間に話しかけていたり・・・悪い人ではないんだろうけど、少し、いやかなり不思議な子だった。
そのことで、周りの人から疎まれていて、いつも1人だった。
・・こんなこと、茅野に言えるわけないよな・・
「物静かで、少し変わった子」
とりあえず、そうオブラートに包んで伝えた。
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