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薄桜鬼
死にきれない

「ぎゃあああああ!!!」

駆けつけると、血だらけの男が倒れていた。

そして、その隣に口元を真っ赤に染めた巨大なモノがいた。

2つに分かれた尻尾。

鋭い牙と爪。(おそらくコレで心臓を抉ったのだろう)

「にゃあん」

見覚えのある姿。

ぽふんと音を立てて小さくなると、とてとてと総司に向かって走り出し・・

胸に飛び込んだ。

「・・死んでも死にきれずに化け猫になるなんて・・本当にお前は馬鹿だよ・・」

総司は静かに笑っていた。

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