短編集
幸せ(ハリポタ夢ネタバレ気味?)
幸せなこと。
それは、自分らしく生きること。
不幸なこと。
それは自分を殺して生きること。
なら、ボクは幸せなのだろう。
ありのままのボクを愛してくれる両親の元に産まれてくることができた。
ボクのために命をかけてくれる親友にも出会えた。
なんだかんだでボクのことを思い続けてくれていた先生に出会えた。
前世とはあまりにもかけ離れた生活。
こんな変哲もない日常を、
"私"が望んでいた日常を、
手に入れてみて初めてわかる。
ああ、ボクは幸せだ。
幸せすぎて、どこか怖いくらい。
ああ、どうせ死がいつかボクを訪ねに来るのなら今来てほしい。
最高に幸せなまま、死んでしまいたい。
でも、おそらく死がボクを訪ねるのはまだ先のことだろう。
ならば、せめて。
彼を救って共に死にたいな。
彼はまるで"私"の生まれ変わりみたいだから。
幸せの本質を知らない彼に教えてあげたいの。
そしたら、
大嫌いだった"私"を愛してあげられる気がするから。
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