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短編集
自由を夢見て1

「主様!!」

ちょうど、私が新選組預かりのみとなったことが伝えられた。

そんな時だった。

天井から人が落ちてきたのだ!

・・聞き慣れた声と共に。

「!!どうしてここに!」

「主様。やっと見つけました」

「な、なんで天井から!!?」

驚いて声も出ない新選組の方々を無視して、私に近づいてきたの手はとても冷たく、小さかった。


「・・こいつはてめえの連れで間違いねえんだな」

「は、はい」

「小僧、主様になんて口の利き方を・・」


・・どうしよう!!

私たちは新選組のお世話になる身だというのに・・!!

、お願いだから落ち着いて!

必死でなだめようとするが、は腰に差してある刀に手をかけたまま、動かない。


「とりあえず君、その腰に差している刀をこちらに渡してくれる?」

「・・渡すのは良いが、お前達地表人はこの刀を扱うことなどできないぞ」

「それ、どういう意味?」

「そのままの意味だ」


沖田さんを初めとする新選組の人たちが不思議そうな顔をしている。

「お、置かない方がいいんじゃない?」

「主様。置かなければ、刀を持とうとした彼らの身体が壊れますよ」

ゆっくりと刀を畳の上に置く。

置いた直後、畳はミシミシと音を立てながら重みに耐えきれずに真っ二つに折れ、刀は地面に"めり込んだ"。


「・・」

「この刀は、凍空一族の者にしか扱えない」


・・沈黙の空間が辛かった。

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