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薄桜鬼×銀魂1
子鈴という少女

「正式に会津公に預かってもらえてよかったですネ」

「にしてもこんなにうまい酒が飲めるって幸せだな!」

「平助、俺飲めないヨ」

「下戸なのか?」

「いや、年齢的に」

「まぁじでか!」

「酔わないでヨ、まだ宴は始まったばっかりだヨ」

「おぉぉいぃ、神音!!お前も飲め飲め〜」

「目が据わってるよ、しんぱっつぁん」

がしっと肩をつかまれる。

酒臭くて死にそうです、とりあえずぱっつぁんはげろ。

「貴様!!誰に口をきいているかわかっているのか!!」

「俺を誰だと思っている!!」

気がついたら旦那が芸子に向かって自己中発言をしていた。

え、俺なんでここにいんの。え、何してた?

やばい、全く思い出せない、夢遊病?

知らないけど、とりあえず止めよう。

「芹沢の旦那〜、女の子にそんなことするとモテないですヨ」

「兎!!貴様は黙っておれ!!」

「断ります。女の子を傷つけるのは良くないですヨ」

「なんだと!!」

しょうがないなぁ、と思いながら「失礼するネ」と声をかける。

「芹沢の旦那、アンタが落ち着いた頃にまた戻ってくるヨ」

「お、お侍さんっ、なっなにしはるんどすか・・?」

「何ってお姫様だっこだけど?」

子鈴と呼ばれた芸子をお姫様だっこをして抱え込むと、俺はそのまま2階の廊下を走りきり、飛び降りた。

「何やってんだ、あの馬鹿!」

「くっそ、モテる奴はやることが違うな」

「やっぱ、すごいわ」

などが後ろから聞こえてきたけれど、無視する。

ストンと着地を決めて芸子の様子を見る。

「あれ?」

気絶していた。

とりあえず、手当てしておこう。

(なにしはるんですか!!バシーン)
(・・手当だけど。ごめんネ、驚かせて)
(たったすけてくださったのに、平手してしもうてすんまへん)
部屋に戻ると、英雄になってた。

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