薄桜鬼×銀魂1
兎とご主人様
「ほう、随分とマシになったものじゃないか、兎」
「随分ときれいになったでしょ、芹沢の旦那」
この間は俺の命を助けてくださってありがとうございました。
深々と正座した状態でお辞儀をする(土下座とは言いたくない)俺を見て、旦那はますます満足げに笑った。
「では俺は失礼・・」
「兎は1度受けた恩は忘れぬと聞く」
いや、聞いたことないけど。てか遮りやがったな、人の話を。
「貴様兎以下だな」
「なら、どういう恩返しを望んでいるんです?俺の命を旦那に捧げよとでも?」
「まず、下働きからだな」
「え、そっち」
「こっちもだぞ」
「いや、どっちですか旦那」
「どっちもだ」
(兎としておいてやるわ、ふはははは)
(肝心なところ、わからなかったけどどうしよう)
(あ、旦那番傘返してくださいよ)
(ふん、仕方ない。ほれ)
(よかったぁ・・)
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