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薄桜鬼×銀魂1
死の音色

「春雨第7師団団長の神音殿とお見受けする」

「残念。俺は”元”団長だヨ」

俺が答えると同時に攻撃を開始する集団。

「地球のお抱え暗殺集団が俺に何の用?」

大した腕でもないくせに、俺に突っ込んでくるなんて。

死に急ぎ野郎?

笑っていうと、無言で錫杖による突きをもらった。(かわしたけど)

「我らはお前の首を持ち帰らねばならぬ」

「そっか。それは大変だネ」

お返しとばかりに手で突きを繰り出すと、何かを貫通した感覚。

「俺も門限守らないとだし」

「さっさと片付けないとナ」

団長と叫ぶ部下の声が聞こえる。

大丈夫だ、と手を振った。


「関係者って認識されると、おにーさんたちも暗殺対象になっちゃうー!」

「もうおせーよ!なっちゃってるよ!!」

体力切れの状態のミミを尋問しようとしたときだった。

明確な殺意を持った攻撃。

羅刹かと思ったが、それにしては一撃一撃が正確すぎた。

「・・あなたたち、どうやら長州の間者ではありませんが、私たちの味方でもないようですね」

「…あの夜兎のガキを匿っていたな」

会話が噛みあわない。

けれど、こいつが俺達の敵であるということだけは確かだ。

「ったく、どいつもこいつも屯所をぶっ壊しやがって!!」

副長の怒り狂う声。

「斬っちゃって、いいですよね?」

反対に総司は楽しそうだ。

「ああ、俺たちの仲間を・・神音を狙ってるんだ、ぶった斬ってやろうぜ!!」

「あったりめーよ!!」

「おらああ!!俺が相手になってやんよ!!!」

副長が指示を出す前に左之、平助、新八が斬りこんでいく。

・・どうやら敵は、みな手練れのようだ。

しかもあれは暗殺に特化した戦い方。

「チッ・・仕方ねえな。総司は背後に回って斬り込め。俺と山南さんは左手だ。斎藤は右手から頼む」

はい、と答えて、俺を斬りふせようとした敵を逆に切り伏せた。

・・だが、倒せないほどではない。

心を無にして、ただ目の前の敵を斬るだけ。

俺は無心で刀を振るった。


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