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薄桜鬼×銀魂1
物語が始まる少し前の話
「だんちょー!!!」

「え?」

何かの突進をモロに食らった俺は、驚きの余り言葉を失った。

「おい、なんだァその小さいのは」

「ちっさいのじゃないもん!まだ成長期なんだもん!今にもおにーさんのこと抜かしちゃうもんね!!」

「いや、それは無理ダロ」

相手は土方さんだぞ。


ぴょこぴょこと動く猫耳。

興奮状態なのか、異様に揺れまくっている尻尾。

つぶらな(あざとい)瞳。

「…ミミ、生きてたんだネ」

「そう!ミミ!!生きてた!だんちょーに会いたくて!!」

「え!?そういう関係!?」

「うん、ちがうからネ平助」


「こいつは俺達が観光に行った星で拾ってきた天人の子供だヨ」

「お前ら、ちゃんと仕事してたのか?」

「いや、してねえだろ!こいつの怠慢癖を忘れたわけじゃねえよな、新ぱっつぁん」

「……ぱっつぁん、平助。そろそろ俺の堪忍袋の緒が切れちゃうからネ」

「ミミはねー!だんちょーに助けてもらったのー!だから、ミミはだんちょーの弟子!!」

「うん、話を盛るなヨ」

「おい、要約するとなんだ」

「俺がミミを拾って懐かれちゃったってワケ」

「コレじゃないんだ」

小指をつきたて、嫌な笑みを浮かべる総司くん。

「そんなんじゃないヨ」

怒りでアホ毛がピクンと動いた。

あれ、いつもなら、ここでミミがアホ毛つかんでくるのに。

そう思って後ろを振り向くと…

「手ッ!離せッ!ぐる、し、い…」

「おにーさんのマフラー引っ張るのたのしー!」

…斎藤さんが死にかけていた。

乙だネ、ドンマイ斎藤さん。助けないけど。

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あきゅろす。
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