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薄桜鬼×銀魂1
史上最大の親子喧嘩B

片腕はどうやら義手だったらしい。

「おい、星海坊主とやら。さっきの話、俺たちが分かるように説明してくれ」

「・・あんたらが俺の馬鹿息子を助けてくれたのか?」

「そうだよ。近藤さんと・・芹沢さんがね」

俺と総司が答えると、星海坊主は深々とお辞儀した。

「・・ありがとう、俺の家族の命をつないでくれて」
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「春雨というのは、天人によって構成された銀河系最大のネットワークを持つ犯罪組織のことを指す。実働部隊は最高指揮官の"提督"のもと、十二の師団で構成されていて、あいつは第7師団のトップの団長だった」

春雨、犯罪組織、団長・・とんでもない名前ばかり聞こえてくる。

「あいつってまだ、16、17くらいなのに犯罪組織の団長だったのか?」

平助の言葉に、星海坊主は苦虫をかみつぶしたような顔をして言った。

「・・あいつは7つの時にはもう、春雨の雑兵だった」

「そんなに小さいときから・・しかし一体なぜ犯罪組織なんかに・・」

近藤さんの疑問は確かに気になった。

いつ、どこで、7つの子供が宇宙の犯罪組織と出会い、加わるまでに至るのか。

俺たちには想像の出来ないことだった。

「"俺を超えるくらいに強くなりたいから"」

「あいつはそう俺に言った」

「でも実際は違ったのさ」

「定期的に家に届けられている、匿名の莫大な金が何よりの証拠だった」

「あいつは、ただ家族を護るための金を稼ぎたかっただけだ」

"神威や神楽・・母さんを護ってやってくれ"

「俺との約束が、ちっこいあいつをあそこまで動かせてしまったのさ」

確実に、あいつの仮面が剥がれかけてきていた。

「土方さん。用事を思い出したので失礼します」

総司がそう言って部屋を出る。

「・・総司も思うところがあったのかもしれんな」

確かにあいつらはよく似ていると思った。



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