EternalKnight
必滅のネロ
聖具名:必滅
クラス:EX
 形状:グリップ型(NameLessに取り付く)
 全長:10(刀剣時60)(銃身時40)(能力解放時60)
契約者:ネームレス(ネロ=エクステル)
 身長:173
 性別:男
契約時の年齢:40(魔獣化から18年程度)
死亡時の年齢:22
 髪色:銀
 眼色:赤
SKILL
イクスティングゥィッシュ-Extinguish-消滅
不滅とされる魂すらも消滅させる消去能力。《終焉》の力とはまた別の意味でどうしようもない攻撃。
《終焉》との明確な違いは凄まじい威力の一撃であるにも関わらずエーテルを殆ど感じ取れない事と、四竦みにおいて《根源》の運命操作を受付ず、《時空》の時間操作を受け付ける事。
発動には異常なまでのエーテルを要するのに放たれる一撃からはエーテルを感じ取れない不可思議な攻撃。
また発動までの時間に関しては《無銘》を名乗っていた頃と比べれば《必滅》が本来の器を取り戻した事もあって大幅に短縮されている。
そのあまりに強力な性質から運用は最大限の注意を払う必要がある。この能力に関してはエーテルで編まれたモノも物理的なモノも概念的なモノでさえ例外なく打ち貫く。
もっとも前述の通り、そもそも停止させられてしまう《時空》の力に対しては無力なのだが……それでもそれは停止させられるから回避される、と言うだけであってこの力自体が明確に通用しないと言う訳ではない。
即ち打ち出されれば、対処法は回避しか存在しない攻撃であるが、当然放たれるその一撃は当然の如く凄まじい速度であり、並大抵の者では回避所か反応すら出来ない。
エーテルを極端に感じ取れないが故に、前兆を察知しにくいと言うのも理由の一つではあるのだろうが。
尚、打ち出された力は強力すぎるが故に、世界そのものから拒絶され、打ち出された後は数秒で無力化する。

本人の所持SKILL
ネームレス-NameLess-名も無き者
魔獣としての特殊能力
基本はグリップだけの形状。ネスの意思に呼応して瞬時にエーテルの銃口か剣を形成する。
左右の手に一つずつ持てて、それぞれ別の形態にする事も可能。
・銃身形態
グリップの前方に長方形の箱を形成し、その先端より銃弾を射出する銃身を形成する。
デュアルトリガーシステム(強く引くと奥までトリガーが沈み込む)
 連射形態(トリガーを軽く引く)
  弾丸は自身のエーテルで練り上げたエーテル製なので、弾切れは基本的にない。
 炸裂形態(トリーガを強く引いてチャージ)
  周囲のエーテルを吸収、圧縮し自身のエーテルで作った弾丸に詰め込んで打ち出す。
  着弾と同時に内部に溜め込んだエーテルを爆発させる。
  チャージ時間の長さで、威力が変わる。
  トリガーを強く引いている間にチャージ、そのまま軽く引いた状態に戻す事で射出。
  最大チャージ時間は10秒で、以後は押しっぱなしでもチャージされない。
  最大チャージで威力はSSクラスでは防御系の能力が無ければかなりのダメージを与えられる程度の威力。
  B以下の聖具の契約者程度であれば、恐らく余程防御性に特化した能力でもなければ一撃で沈められる。
・刀剣形態
 刀身50cmのブレード
 先端はかなり鋭利になっているが、先端の薄さは生前使っていた分子単位ほど薄くない。
 刀身に特殊な概念等は含まれて居ない為、純粋にその鋭利さと振るうネロの技量と力加減が反映される。

裏話
三章主人公とその聖具、《無銘》の銘を与えられた聖具の真の姿。《滅び》を司る最高位の中でも特殊な立ち位置にある聖具。
そもそもの話、他を隔絶する程の特化能力こそが最高位とそれ以下を分かつ壁なのだが、何故か《必滅》と《終焉》の能力はかなり近い部類にある。
が、それはあくまで発生する事象を――即ち対象の幕を引き終わらせると言う――表面的に見ただけの結論であり、その本質は全くの別物である。
その名の冠する通り《必滅》の能力によって与えられるのは滅びであり、《終焉》の能力によって与えられるのは終わりである。
滅びる事と終わる事では結果は近くともその結果に至るまでの過程がまるで違う――否、言ってしまえば結果すらも表面的に近く見えるだけであってその本質は全くの別物だ。
滅ぼす事とは即ちありとあらゆる概念からその対象を消し去る事であり、だからこそ魂や《根源》の力である因果律の操作すらも消滅させる事が出来る。
終らせる事とは即ちあらゆる概念を停止させ、その結果として零に至らせる事であり、だからこそ《時空》の力である時の停滞を受け付けない。
これが《必滅》と《終焉》と言う二つの幕引きを司る聖具が最高位として存在する表向き名理由である。
当然ながら、表向きな理由と銘打った以上は裏向きな、隠された真実と言うモノも存在している。
それに関しては《禁忌》の裏話でも触れた事だが、そもそも《必滅》の能力としての力……滅びの力は《禁忌》の柩から溢れ出す泥の様な何かと同じ方向性を持つ、広域次元世界には存在してはいけない何か、である。
即ち《必滅》が持つ最高位としての特性は、その存在してはならない力を制御出来る事であり、聖具と言う立場にして現状唯一その力をある程度であれば制御できる。
その制御の為に莫大なエーテルを消耗して、存在してはならない力を収束、方向性を持たせて射出すると言う技を成立させている。
もっとも逆に言えば聖具としてもっとも《何か》を御せる力をもった《必滅》でさえ、その程度の制御しか出来ないという事でもあるのだが。
尚この力について魂に同時に干渉できないのは、魂と言うモノ自体が特殊で特別であって《何か》の力を持ってしても簡単には干渉できない概念だからと言うのが理由である。
それでも、聖具には――エーテルの力ではどうあがいても不可能な事を成している時点でやはりその《何か》が如何に異常であるのかを察してもらいたい。
設定ではなく感想的な裏話をするなら、主人公四人の中では性格の根本の方向性が明るい他三人と比べると書き分け(出来ていたかは兎も角)はしやすかった印象。
因みに、一応主人公四人の中では聖具の補正等を除けば(生身であれば)一番強い――まぁ、出生と言うか聖具に関わるまでの生き方を考えれば当然と言えば当然なのだが。
順番的にはネロ>レオン>ツバサ>グレンの順、まぁグレンとツバサの差は殆ど誤差程度だけど。
生身であえば作中に登場したキャラの中でも相当上位に入る実力の保持者。単に長く生き、その結果として経験の積み重ねが強さに繋がっていたレオンと違って、こちらは純粋に天才型。
無論、生前(魔獣となる前から)相応に鍛えていたとは言え、単に鍛えただけと言う理由で至れるレベルではない、天賦の才的な強さを持っていた。
もっとも、才能と言う意味ではネロ以上のキャラクターが多く居るのも事実だが。結果としては努力によって備えていた才能が開花したタイプであり、努力が無かった訳ではない。

二十八士の第五位、第X番聖名因子《消去》を持つ聖具。

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