EternalKnight
陸話-6-<銘も失き者>
<Interlude-フィーク->
「ハッ――SacredThunderを二発受けても悲鳴を上げねぇのか……バケモノにしちゃ、やるじゃねぇか……やっぱりテメェは当たりだな」
久しぶりの骨のある相手だ……十分に楽しまないとな。
と――言っても、あのヤバイ量のエーテルがある以上、迂闊に接近できないんだがな。
まぁ、《SacredThunder-聖なる雷-》で少しずつ消耗させるしかねぇか。この状況も、ディアスやアプラスがどうにかできるだろうしな。
「さて、それじゃあ――後何発悲鳴を上げずに耐えられるか、試してみるか?」
さぁ、行くぞ《勇名》――勇者は必ず勝つって事を、あの魔獣に教えてやれ。
(心得た――我が力にて、悪を滅するが良い。力は、汝が欲するだけ与えよう)
「魔獣の――その悪に満ちた肉体でどれだけ耐えられる、受けろ! 聖なる雷……SacredThunder!」
掲げた左腕にエーテルが収束し、雷に変換され、ソレが魔獣に向けて放たれる。
乾いた放電音が響き、雷が魔獣の体を捉える。
「グッ――ッァ」
三撃目の雷を受けて尚、魔獣は呻くのみで、叫ぶ事無く聖なる雷に耐え切った。
「三発目も耐えたか……なら、次に行くぞ? 食らえ、Sacred――「お前に俺は殺せない」
四度目の詠唱は、突如口を開いた魔獣の声を聞く為に、遮られた。
「ハッ――ココまで来て強がりか? お前が優位に立ってる点なんざ、一点もねぇんだよ。それでも俺に殺されないってか?」
「そう、言ってるだろ?」
――即答かよ、随分と舐めてやがる。魔獣はソレが当然だとでも言いたげに、エーテルの収束した得物を俺に向ける。
「ハッ――ふざけろよ、お前は俺に殺される――それで終わりだ。バケモノはバケモノらしく、勇者に駆逐されれば良いんだよ!」
(そうだ、言葉に流されるな、あの魔獣よりも、汝の方が強い――こちらはこちらの手で戦うのみだ)
解っている。魔獣如きに俺が負ける筈ねぇだろ? いくぞ《勇名》!
「Sacred――」
そこまで言った瞬間、魔獣の右手に握られる得物が大きな音を立てて、膨大な量のエーテルを含んだ弾丸を撃ち出した。
それは、一直線に飛ぶ。その弾丸の目指す先は――俺の足元の地面。
「なっ!?」
アレだけのエーテル量を圧縮して内包したモノを――地面にぶつける、だと? そんな事をすれば――
そう思考している間に、無常にも、撃ち出されたエーテルを内包した弾が地面に中る。
――その瞬間、視界は金色の光に覆われ、体は爆風に曝された。
爆風の中で動く事は、可能だ――多少動きにくいが、気になる程ではない。
――だが、閃光によって焼かれた視界は、すぐには元に戻らない。少なくとも十秒は時間が必要だ。
「グッ……クソ――ふざけた真似を……」
視界が遮られているとはいえど、同じ場所に居れば狙われるのは考えるまでも無くわかる事だ。――故に、今の位置から右後方に跳躍する。
(気をつけろ、勇者よ――あの魔獣が、汝に近づいてきている)
なんだと――あれだけの光だ、視界を焼かれたのは奴も同じ筈なのに……どうして奴には俺の位置が分かるんだ!
「この距離からなら、外さねぇ――」
そうして、再び弾が撃ち出される音を聞いた。――瞬間、俺の腹に何かが中り、それによって俺は吹き飛ばされた。

<SCENE-Final->
予定通り、フィークの足元にエーテル収束弾が着弾する。ソレと同時に、金色の光が視界を覆いつくし、爆風が吹き荒れた。
俺と奴の決定的な能力差――俺に有ってフィークにないモノ。ソレは――エーテル探知と呼ばれる能力だ。
確かに奴にも、エーテルを探知する事は出来るだろう。だがソレは、通常の状況下での話であり、対象が大量のエーテルを持つ場合に限る。
しかし、俺の持つエーテル探知の能力では、限りなく細かい情報を認識できる。
それこそ、空間に満ちるエーテルの僅かな動きでさえも、把握する事げ出来るのだ。
故に――視界を焼かれようと、エーテルによってその肉体を構築する永遠の騎士の居る位置を知る事など、造作も無い。
そして、感覚で周囲の状況を読み取って、俺はフィークの下に近づきつつ、銃身を向ける。
「グッ……クソ――ふざけた真似を……」
フィークの怒気を含んだ声が聞こえる、――だが、いくら頑張っても奴には、俺の位置を認識する事など出来ない。
そして――奴には七秒程度までの量なら、エーテルがチャージされていても、認識されない。
現に、先程もチャージしていると言う事実に気がつくのに時間がかかったのだ。
――そして、俺の手には引金の押し込まれた銃身が握られている。引金を引き始めてから、今でおよそ六秒。
「この距離からなら、外さねぇ――」
言って、俺は引金から指を離す。同時に、銃身の咆哮が響き、七秒までチャージされた弾丸が開放され、フィークの腹部へと撃ち込まれた。
そうして、ようやく少しずつ戻り始めていた視界は、再び金色の光で焼かれる事となった。
先程よりいささか勢いは弱いが、それでも暴風と呼べる風が吹き荒れる。
「どうなった……?」
最大までチャージした訳でこそんないが、七秒チャージした弾丸をまともに食らったのだ、死んで居ないにしても、ただで済む筈が無い。
このまま同じ戦法で攻撃し続ければ――勝てるか? 否、この手以外に使える手が無い以上、同じ手でも繰り返すしかない。
吹き飛ばしたフィークの反応は今だ捕捉したままだ。このまま相手が次の手を打つ前に――勝負を決める。
両手の銃のトリガーを沈める様に押し込み、フィークの元に歩み寄り、捉え続けるその感覚に銃口を向ける。
瞬間、背中を熱い何かが打ち込まれ、俺は前のめりにバランスを崩した。
!?ッ――なんだ、今のは?
体制を建て直しつつ、フィークを捕捉する事に集中して探知能力を周囲に広げると、俺の背後に、反応が二つ、存在する。
ソレは、フィークの仲間の二人のモノだった筈だ。ちょっと待て――……フィークの仲間二人が俺を攻撃してきた? イグニス達は!?
探知範囲をさらに広げるが――何処にも反応が無い。イグニスの反応も、クリスの反応も、無い。
否、フィークの仲間が俺を攻撃して来た――フィークの援軍に――来ている段階で、そんなことは解りきっている筈だ。
単純に、俺が理解したくないと本能的に思い、敵の援軍が即ち何を意味するか、本能的にその結果を拒んだに過ぎない。
考えなくても解る。敵の増援、それは同時に、イグニスとクリスが殺られたという事を意味する。
「っ――」
俺はまた――仲間を失ったのか。「牙」の仲間達も死んだ、イグニスもクリスも死んだ。――俺の仲間は、皆死んでいくのか?
否――今は、考えるな。俺はまだ死ぬわけには行かない。だけれど――相手の戦力は、先程よりも強大だ、人数比の単純計算で三倍。
不利さを入れると四〜五倍になったと考えるべきだろう。つまりは――どうしようもなく、絶望的な状況だという事だ。
俺は……もう駄目だ。この状況は、どうしようもない。エーテル探知で解る事は、一対三の状況に立たされたという事実だけだ。
――金の光に焼かれた視界は、完全に元に戻っていた。
「フィークがあれほどのダメージを受けているとは……なかなか侮れませんね?」
声の方向へと振り返ると、そこには、周囲に炎を漂わせた短い橙の髪の男と、銀色の杖を持った藍い長髪の女がいた。
状況は絶望的だ――だけれど、俺は《呪詛》を倒すまで死ぬ訳にはいかない。
昔の、人だった頃の俺の仲間は、俺を含めて全員《呪詛》によって人生を狂わされた。父さんも、母さんも――狂わされた。
だから、俺は……《呪詛》を殺すまで、滅ぼすまで死ぬ訳にはいかない。
――そして、イグニスとクリスを殺した奴等を許す訳にもいかない。だけど――俺には力がない。何も果たす事が出来ない……届かない。
「まぁ――流石にこの状況では半ば諦めている様ですが……」
「ん……私達の勝ち」
炎を漂わせた男が俺に歩み寄ってくる。その後ろに、女が続く。
力が――力が欲しい。《呪詛》を倒す為の力とまでは言わない。そんなモノは、時間を掛けて磨き上げてやる。
だけれど、今――今この状況を乗り越えられなければ、ソレも出来ない。イグニス達の仇も取れない。だから――力が、力が欲しい。
もう、魔獣としての能力は得てしまった。……これ以上に力を得られるとすれば、ソレはもう階位上昇以外には考えられない。
だけれど――つい数時間前に上がった俺の階位が、今上がる筈はない。つまりは、どうする事も出来ない。
「さて、それでは――いつも通りの戦い方をしましょうか、フィーク」
言いながら、炎を漂わす男は、俺の事などまるで障害では無いとでも言うかのように、俺の横を通って、フィークの元に近づいていった。
駄目なのか? 俺は奴等にとって障害ですらない、雑魚なのか?
死ぬのは別の構わない。どうせ――一回死んでるんだ。――だけど、だけれど……俺は呪詛を消し去るまで死ぬ訳にはいかない。
『父さんを助ける』と、母さんと約束したから――《呪詛》を殺して、父さんを解放しなければいけない。
だから、奇跡でも何でもいい。この状況を切り抜ける力を――その為の力なら何だっていい。だから――
【本当に、どんな力でも良いんですか?】
視界が暗転して、少年の様な声が響く。
――声? まさか、聖具か? 馬鹿な、聖具が魔獣に力を貸すなんて、そんな事が――否、何にだって例外はある……のか?
【答えてください、本当に――どんな力でもいいんですか?】
ソレは、聖具の力でも良いのかって事か?
【確かに僕は聖具ですけど、普通のモノと少し違うんです。だから、本当に……本当にどんな力でもいいかと、聞いてるんですよ?】
なんでも良い、特殊だろうと構わない。今より強い力を得られれば――聖具の力があれば、きっと奴等には勝ってみせるから。だから、何でもいい。
【本当ですか?】
嘘ついて、俺になんかメリットでもあるのか? どんな力だって、奴等を殺せるなら、この状況を脱する事が出来るのなら、それでいい。
【最後にもう一回だけ聞きます、本当にどんな力でも良いんですね?】
良いって言ってるだろ?
【後で――文句とか言わないでくださいね?】
力を貸してくれるのなら、ソレでいい――文句なんか言わないさ。
【それじゃあ、契約は成立――で、いいですね?】
あぁ、構わない。その前に――聖具ってのは名前を聞くんだったよな。ソレは、俺みたいな魔獣にでも一緒か?
【本来ならそうなんですが、僕は名前を失くしちゃったので、貴方の名前も別に無くて良いですよ】
名前を、失くした? 聖具にとって、名前ってのは重要な要素じゃないのか?
【普通はそうですけどね――僕は、普通じゃないので。あ、でも一応互いの呼び名は必要ですよね? マスターって呼んでいいですか?】
呼び名は――確かにな。んじゃ、俺はなんて呼べばいい? 俺の方は――それで構わない。
【そうですか、それじゃあマスターと呼ばせていただきます。でも、僕の名前はマスターが決めちゃって良いですよ?】
名前――ねぇ。名前の無い聖具なんだから――《無銘》ってのはどうだ?
【《無銘》――そうですね、名前を棄てた僕には、ソレが調度良いのかもしれません】
それじゃあ、よろしく頼むぞ《無銘》。
【こちらこそ、よろしくお願いします――では、契約は成立です】
その声と同時に、黒に潰された視界が、一瞬で元に戻った。そして、力が全身から溢れ出す。
制限解除で力を増幅させている時とは全く違う、内側から力が湧き上がっているかの様に感じる。
――コレが……《無銘》の力なのか? ……これならフィークに負ける気なんかしない。だけど――同時に三人と戦って、勝てるのか?
(負ける事はないと思いますよ――僕はちょっと特殊ですから)
そんな《無銘》の言葉を聞きながら、俺を凝視する守護者達の方へ視線を移動させ、睨みつけた。
「……まさか、魔獣が聖具と契約できるとは思っていませんでした」
さほど驚いた風もなく、炎を漂わす男が口を開き、続けるように女が口を開く。
「……ん、でもそれじゃあ私たち三人とは戦えない」
そして、男は俺に背を向け、フィークの方を向いて、詠唱をあげる。
「――FlameOfHealing」
その言葉と同時に、男の周りを飛ぶ炎が急にその勢いを増し、フィークを焼く様に、燃え上がった。
そうして、燃え上がった炎は、フィークの体を包み込むが、数秒で炎は消え去る。
――その炎が消え去った後には、服が裂けてはいるが、傷一つない姿で佇むフィークが存在した。
なるほど……回復能力――か。意外といえば意外……か。
そうして、傷を完全に癒したフィークが、俺を指差して言葉を紡ぐ。
「ディアスがいなけりゃやばかった――だがな、俺はお前に勝てないわけじゃねぇ……さっきのは油断しただけだ」
フィークの言葉には完全に怒気が混じりこみ、その感情が剥き出しになっている。
「だが、テメェはもう許さねぇ。油断はしねぇし、手加減もしねぇ、俺の全力を賭して、ぶち殺す! 今更そんな力を感じねぇ下級聖具と契約しても、無駄だ!」
フィークのその言葉と同時に、ディアス――と言う名前であろう男――と、もう一人の女が後ろへと下がった。
一対一。コレが奴等のいつもの形なのだろうか? 否、一対一に見えてコレは完全に一対一なんかじゃない。
やはり一対三だ。単純に戦うのはフィークとだけだが、他の二人が確実に援護してくるだろう。
だけれど――関係ない。三人同時に攻撃されるよりは、こちらの方が遥かに楽なのも確かだ。
「それは、こっちの台詞だ。――お前等は誰一人生かして還さない」
「やれもんなら、やってみやがれ! 受けろ、この俺の最強の一撃を――ProofOfHero!」
瞬間、周囲のエーテルが、根こそぎフィークに収束していくのを感知した。
そして、フィークの全身は、膨大な量のオーラによって包まれ、その背にはマナの翼が構築される。そのマナの翼もオーラに包まれ、全身が金色に発光する。
なんてオーラの量だ。あんな攻撃、防げるのか――否、防げる筈がない。ならば、かわすしか方法は――
(マスター、マスターは彼等を消滅させて、自分が死なずにこの状況を抜けられればいいと思ってますか?)
?――あぁ、イグニス達の仇が取れればそれでいい。
(だったら、僕の力でどうにかします、あれと正面からやりあうのは危険です)
確かに、危険だとは思うけど、お前の力でどうにかするって、どういう事だよ?
(説明の時間はありません。マスターはExtinguishとだけ詠唱してください――契約したばかりですけど、僕を信じてください)
……わかった、お前を信じるぞ《無銘》。
(ありがとうございます。マスターの望む結果を……必ず僕が出してみせます)
「この一撃で消し飛ばす……さぁ、防げるものなら防いでみろ! お前の両手のその力を使っても、俺を止めることは不可能だ!」
詠唱するだけで良いんだな《無銘》?
(お願いします)
「――Extinguish」
《無銘》に言われた通りに詠唱すると同時に、先程から握ったままだった《名も無き者》の銃身に溜まったエーテルが、動き始める。
左腕の銃身に溜まったエーテルは、悉く俺の体を通して移動し、右腕の銃身に移行していく。
さらに、俺の体に満ちるエーテルも、右腕の銃身へと移行する。
既に右腕と銃身は融合して境目が無くなり、周囲を新たな装甲が包み始め、既に完全に腕自身が銃と成っている。
「――ソレがお前の契約した聖具の能力か? どうした、エーテルを全く感じないぞ!」
エーテルを感じない? 馬鹿な事を言うな……とんでもない量のエーテルが収束してるじゃねぇかよ……
(周囲へ逃げるエーテルを遮断して、それもエネルギーに回してるんです。だから、コレだけのエーテルが収束しているのを知っているのはマスター、貴方だけです)
「つまらない能力だ――テメェは俺の一撃で、逝け!」
フィークの叫びが響く、そして、フィークの周囲を覆ったオーラは一気にフォースに変換され、解き放たれた。
瞬間、フィークが急加速し、弾丸の様に俺に向かって突き進んできた。ソレと同時に、右腕に極限まで圧縮されたエーテルが、解放される。
――音も無く、その力は解放され、同時に、俺の意識は途絶えた。

――Epilogue――
「――……ここは……どこだ?」
意識が戻った時には、俺は虹色の空間の中に居た。
――否、何処だと言うのはおかしな話か。ココは、門の外の世界だ。それ以外に考えられない。
(お目覚めのようですね、マスター。おはようございます)
……《無銘》か。なんで俺はこんなところに居るんだ?
どうして、戦っていた筈の俺が門の外にいるのか、ソレが理解できない。
(ソレは、つまりですね、あの世界が消滅してしまったから――なんですけど……)
消滅? なんでそんなことになったんだ? 否、ソレより――奴等はちゃんと殺したのか?
(えっと――どうせなので順を追って説明しますね、マスター)
……そうだな、頼む。
(まず、あの世界に居たあの三人ですが、マスターの要望どおり、消滅させておきました)
そうか……俺が直接手を下した訳じゃないけど、奴等を消せたのなら、少しはイグニス達の仇を取る事は出来ただろう。
(――消滅、と言っても僕自身が不完全なので、物理的な消滅なんですけどね――まぁ、たとえ完全な状態であったとしても、完全消滅はさせませんけど)
ちょっと待て、物理的な消滅ってどういう事なんだ?
(殺したって事です。物理的な――と、言うより肉体の消滅って言ったほうがいいでしょうか?)
――そうか、兎に角奴等は死んだんだな?
(それには間違いありません。それで、彼等を消滅させる時に僕の力が暴発して、あの世界に深刻なダメージが残してしまい、いつ崩壊するかわからない状態だったんです)
世界に深刻なダメージを与えるって……どれだけの力なんだよ……
(それで、危険なので、世界からマスターを脱出させて、マスターは現在ココにいるわけです)
――なるほどな。お前がすげぇ聖具なんだって事はわかったよ。
(それではマスター。今後はどうしますか? 新しいお仲間を探すんですか?)
否、俺と仲間になる奴等は、皆消えていく。これ以上――仲間を作るつもりはない。お前だけでも俺は十分だよ《無銘》。
(……僕のマスターも皆、消えていきます。でも――マスターは倒すべき目標が高いから大丈夫ですよ……ね?)
なるほどな……お前も組んだ奴等が次々と消えていく訳だ。だったら――俺達は同類で、尚更他の誰かを仲間にするべきじゃないな。
(――そうですね、マスターの言う通りかもしれません。それじゃあ、マスターは今後どうするつもりなんですか?)
そうだな――まず、殆ど残ってないエーテルを集め直す。その後の事は集めてる最中に考えるさ。
(……わかりました。では頑張りましょう、マスター。ですが、《呪詛》を倒すのは大変ですよ?)
――そうだな。大変なのは解ってるさ、だからこそ――頼りにしてるぜ《無銘》。
(はい! それでは、進みましょうマスター、永久の戦いへの一歩目を。まずは、エーテル集めから――)

EternalKnight-ChapterThird-
――――TheEnd.
―――――to be continued
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