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‡小説‡
嵐でも、台風でも…(3)



「やっぱり危ないんで、今日ウチに来るのは止めにしましょう10代目」














綱吉は、自室の部屋のカーテンを捲ると、窓の外の豪雨を眺め、ため息を零した。








「やっぱり危ないんで、今日ウチに来るのは止めにしましょう10代目」


「えっ?」





先程、母に「今日は危ないから出掛けちゃ駄目よ〜」と念を押されてはいたが、なんとかして獄寺の家に行こうと考えていた綱吉は、獄寺からの断りの電話に少なからずショックを受けていた。




「そう…だね。分かった。」




カラ元気を出して声を発したつもりだが、果たしてちゃんと伝わっただろうか…?


明らかに落ち込んだ声を出そうものなら、おそらく獄寺は雨が降ろうが霰(あられ)や霙(みぞれ)、それこそ槍が降ろうが、自分に会いに来るのは分かりきっていたから。


(「会えるのは嬉しいんだけど、自分の危険をかえりみない人だからなぁ」)


かつての前科があるだけに、シャレにならない。



(「とはいえ、今日のお泊まり…実は楽しみにしてたんだけどなぁ…

だいたい!来なくて良い!って、会いたいと思ってるのは俺だけかよ!!」)




腹立たしげに枕を壁に投げつけると、

「うるせぇぞ!」と最強のヒットマンに、後ろから足蹴にされた。

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あきゅろす。
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