‡小説‡
嵐でも、台風でも…(2)
「…ありえねぇ…」
TVでは、先程から『本日は今季最強の豪雨を記録しました』と、あきもせず繰り返しアナウンサーらしき主が喋っている。
今日は、10代目と宿題をするという名目で、なんとわざわざ10代目が泊まりに来てくれる………予定だった…。
カーテンを捲り、窓の外に視線を向けると、まるでバケツの水をひっくり返したとでも言うのだろうか、建物を叩きつけるような雨が降り続けている。
「…ありえねぇ……」
獄寺は、今日何度目かになる呟きを漏らした。
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