‡小説‡
未来編(終結)(1)
ボフンッ!!
見慣れた景色が目の前に広がる。
なんだか随分永いことどこかに押し込まれてたような気分だ。
「それにしても…」
「ツナはどこだ?」
「!」
山本の言葉に勢い良く振り向くと、相手と目が合う。
次の言葉を待たずに、獄寺は走り出した。
「隼人兄!!?」
突然どこかへ駆け出す獄寺に、フウ太が驚いて声を掛けると、山本がそれをやんわりと制止する。
「武兄?」
「きっと、あそこだろ。
そのうち…
そのうち、2人で帰って来るさ−」
頭上に「?」を浮かべるフウ太をよそに、山本は晴れ晴れとした顔で天井を見上げた。
その先に広がる大空を見上げるように…。
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