小説[*R18*]
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…が。
「おっとっと、危ないなぁ鋼の。猪突猛進は大いに結構だが、今年は丑年。穏やかに草を食す牛のように、もう少し落ち着いて行動したまえよ」
エドの怒りの鉄拳をなんなくかわして、ロイは椅子から立ち上がると、おなじみの紳士的な笑顔でエドを迎えた。
「るッせぇバカ大佐!なんなんだあのふざけた写真は!」
「おや?気に入らなかったかい?初夜の美しい思い出を、あぁして形にしてあげたのに」
クスリ、と妖艶にほほ笑むロイ。
「余計なことしてんじゃねェェェ!!つーか不治の病とか、毎回毎回オレをおちょくんな!」
「何を言っているんだい鋼の。私が不治の病に罹っているのは本当のことだよ」
「ふざけ―――え…?」
その言葉に、ぴたり。
エドの動きが止まる。
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