小説[*R18*]
1
感染シ給ヘ。
『私はもう駄目だ、鋼の。私は不治の病に罹ってしまった。最期に君の顔を見たい。至急、セントラルまで来られたし―――ロイ・マスタング』
年明け早々にこんな手紙が届いたものだから、さァ大変。
「アル!ばっちゃんとウィンリィ頼む!」
「ええっ!?ちょ、兄さんどこ行くの!?」
「この世でいっっっちばんムカつく野郎のとこだっっ!!」
エドはそう言うと、一丁羅の赤コートをざっくり羽織って、銀時計と『イタズラがすぎる手紙』をひっつかんで駅へと駆けだした。
そして出発寸前のセントラル行きの列車に飛び乗ると、
「っとにあンのクソ馬鹿大佐ぁぁ〜!!」
ぜェはぁと息を切らしながら、エドは叫んだ。
皆様おわかりかと思うが、先程のロイの手紙に書いてあったことは全てウソである。
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