小説[*R18*]
4
自分がどうしてここにいるのかは理解できたが、それでも今、こうして身体の自由を拘束される理由がわからない。
意味不明だ。
ゆるんだロイの口元ははじめ、エドに安堵をもたらしたはずだった。しかし今は―――。
底知れぬ恐怖に襲われながら、エドはもう一度尋ねる。
「なんで、俺…。アンタは俺に―――何をする気なんだ?」
と、そこでやっと、それまでただ笑っていただけのロイが動いた。
すうっと伸ばした右手でエドの耳に触れると、柔らかなその感触を確かめるようにしてチロリと舌で舐めた。
「ッひゃッ!?」
「ふぅん。耳が性感帯、か」
「な、にして…っ」
エドはうろたえたが、そのまま疑問を口にする間もなく強引に口唇を奪われ、そして其れを合図にする様にして、ロイはエドの服を乱しにかかった。
抵抗しようとしても両手の自由を奪われていてはどうすることもできない。ばたつかせた両足は覆い被さったロイの体重でびくとも動かせない。
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