[携帯モード] [URL送信]

小説[*R18*]
3

まばたきをする間に拘束されてしまった両手を見つめ、エドは背後に回り込んだロイに訊く。
振り返ろうとしたが、またも後頭部にズキン鈍痛が走る。

「いってェ…」
「おや?痛むかい鋼の。ああ大きなタンコブになってしまっているね…手加減して殴ったつもりなのだが」
「へっ!?え、今なんて…」
「ああ、婉曲的に言ってしまって悪かった。つまりだな鋼の、列車でうたた寝をしていた君を殴り、そしてここに連れてきたのは――私なのだよ」
「あ、あんたの仕業かよ!!」

まさかの告白にエドは衝撃を受けた。―――が、今はそれよりももっと重大なことがある。エドは両の手首をスッと上げ、ジャラジャラと音を立てた手錠とロイの顔を交互に見ながら尋ねた。

「───…何で俺、縛られてんの?」


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!